Diary


03年06月12日 はじめてのぜんたいりんこぉ

 突然の好機に立ち上がる成年。

 再び巡り来る保証は無く、逃すまいとその手を振り上げた。

 しかし無常にもその手は何者も掴むことはなかった…

 空回る想いはどこへ向かうか。

 挫折感を乗り越え… 切り裂け、ガンダム!!!






 あああーーーッ… ねっみ…

 なんかミョーに疲れた。

 『夢は見れたかよ』って感じで元祖ボンクラーズのウチ4人集まって遊んでる夢でした。

 今朝のこの疲れは夢のせいではないな。

 十中八九、全体輪講のセイだな…



 千葉の全体発表会は… ケッコー緩かった。知り合いばっかで…

 卒論発表会も緊張したけど、なんか自分が最低ではないなという自身があった…

 そして、学会の方は前日前々日、遊び倒していたので感覚おかしかったから多少ラクだった…

 いや… まぁ、今思えば… というモノなワケだから、

 本当に比較してみると厳密には学会が一番緊張したのかもしれないが。



 しかし、今回はちょっと戦況が思わしくないんですよ。

 先々週におこなわれた全体輪講では、比較的成績優秀者の集う某研究室の人らが

 ことごとく玉砕していったのだ…

 SB先生の目に射抜かれ、答えに困り、『考えてません』とか一番言っちゃいけない言葉を発したり。

 こええ!!!(((゚Д゚;)))

 我が科で最もエライ先生… SB先生の瞳に見つめられたら… もう、あなた。



 緊張している割には書泉に行ってガンガンとか買っちゃいました。

 しかも始まる前は『聖闘士星矢episodeG』読んでました。

 車田漫画に固執する人は読まなくていいモノですな。

 岡田センセが書いてる時点でそんなコダワリを捨てるから俺は大丈夫。

 つーか巻末コメント見て笑いそうになったね!

 作風とかがモロに出てるコメントだった。



 見開きの右が車田先生、左が岡田センセになってたんだけどね…

 岡田センセのコメント、約700文字。

 聖矢を書く喜び、車田先生に「おもいっきりやれ!」と肩をたたかれたこと、

 そんなことをつらつらと綴っておりました。

 対する車田先生…



 48文字Σδ( ̄▽ ̄)



 やっぱ車田先生はこうでなくっちゃね!!

 臆面も無く『愛とは無償の優しさではないか』とか言わなきゃね。

 男とは『1ページもらって48文字という潔さ』ですか!!

 勉強になるなぁ…

 俺も20分という与えられた時間で、1分くらいにまとめちゃえばよかったか。

 ………。

 ゴメン、ムリ…

 多方面からツッコミが激しくなるだけだ。



 で、色々とあって俺の番。(゚Д゚;省きすぎ

 ツッコミどころは多少あったんですがヤッパ自分の状態が一番笑える気がします。


〜発表の組み立て〜

 1.タイトル

 2.緒言

 3.研究目的

 4.吸収スペクトル

 5.異性化

 6.濃度依存性

 7.濃度依存性

 8.合成

 9.合成

 10.まとめ・今後の展望



 1… まずは「それではこれより発表を初めさせていただきます」でオワリ。

 2、3に入って、ちょっと噛みながらもスムーズに進む。

 前の2人が短かったので、10分以上も時間かける必要はあるまい、

 ということで早めにしゃべっている。

 で、これまで何度も発表してきた4、5も難なくクリア。

 問題はココからだ。



 俺「えー、このように光散乱の傾向が見られ… さらにこの程度の濃度になりますと…

   完全にスペクトルが…」



 パッ…



 あ、あれ?(´Д`;

 な、なんだ… ナニが起きた!?

 突然頭の中が真っ白になったぞ!?

 そ、そうだ、ここはもっと違う説明の仕方をしようとしていたんだ!!

 どうする、どうやって切り抜ける!?

 材料を、材料を集めろ! 頭の中から情報を引きずり出せ!!

 SB先生の眼を見たわけでもないのに、凝固。



 俺「び、微結晶が!!!」



 細かく説明せずにいきなり微結晶とか言っちゃいました。

 つーか合成のとこも気が付いたら説明ハショってました。

 まあ… よ、よかろう…

 とりあえず終わった終わった…

 さーて、ダレだ…? 俺に戦いを挑んでくるヤツは…

 ドキドキドキドキ…





 すると、左端奥の方でスゥっと手が挙がった。

 先輩だ…!!!(´Д`;

 キサマは獅子身中の虫か!!(`Д´)ノ

 フ、フフフ、受けて立ってやろうじゃないのォ〜?

 やってみろよ、さぁ、やってみろよッ!!!

 なんか最近のネタで言うとNARUTOの『カブト』みたいだなーッ!!

 古いところで言うと1stガンダムの『ミハル』みたいだなーッ!!






〜先輩VS俺〜

 先輩「緒言のところなんですが…」

 俺「あ、はい。」



 しょ、緒言だとぉぉ!?(゚Д゚;

 緒言ってヤツはさァ、ホンッと歴史的なこととか、用語とかバシバシ使われてるから

 けっこう弱点になりがちなところです。

 まぁ、なんつーか自分の手に負えない言葉は極力使わない方がいい場所です。



 先輩「配向制御とはどんなことを指すのでスか?」



 フ… フハハハハ!!!

 甘い、甘いぞ先輩、その程度では俺は倒せぬワーッ!!!



 先輩「自発的に並ぶんでしたら…」

 先輩「両親媒性っていうところは…」

 無駄ァーッ!!

 そんなモノ、研究室でぼーっと麻雀しながら考えたり読んだり調べたりしてるわーッ!!!

 麻雀しながらってのが問題ですか?

 はぁ… はぁ… し、しかし… なかなか答え甲斐のある質問であったぞ。





〜どっかの先輩VS俺〜

 どっかの先輩「えっと、モノ自体ですか? それとも制御したものを…」



 フハハーッ、なんだそんなことか、それは今後のことをちゃんと考えてればOKさ。

 もちろん瞬殺。



 どっかの先輩「えー、それでですね… これは蛍光とってないんですか?」



 クリティカルヒット!!!

 ズシャーーーッ (`Д´)ノ 彡@ (´Д`;ぐわーーー

 ぐっはぁぁぁぁぁぁ…!!!

 検証不足を突かれたかッ… い、イタイ、イタ過ぎる…

 まずい、押され気味だ…



 どっかの先輩「IRとかも測定してないんですか?」

 俺「あ、してます。えー、位置などの変化はみられず、強度の変化のみでした。

   しかしNMRの方では完全に異なる位置になっていました。」

 どっかの先輩「へぇ…(´Д`)」



 あぶねー… そう、IRとNMRでも検証してるよ、ちゃんと幾何異性体であることは…

 し、しかし、蛍光はとらなきゃな… 必要なデータだ…





 そしてッ、第3R…!!!

 そろそろ質問する人はいなそうな雰囲気だ…

 先輩「はい。」

 またかこの野郎!!!(゚Д゚;





〜先輩VS俺〜

 先輩「高度に配向というのはどういうことですか?」



 ………。

 難しい…

 綺麗に配向してることですって言っちゃダメですか?

 ………。

 まぁ、一番近似的な表現で答える。



 俺「膜が出来ているということがそうだと思います。」

 先輩「そうですか… それで、具体的に配向っていうのは…」



 野郎… おろそかにしがちなところ突いてきやがったな!!

 でも大丈夫、それらのイメージはすでにS大先輩の携わった論文を読んだり、

 いろんな研究機関のHPを見て知っているのさ!!!

 それに、卒論の緒言にも書いたしなぁ…



 俺「えー、図で書いた方が分かりやすいのでー

   この間に〜、π電子系が〜、この角度は明らかにしておりませんが〜…

   ナンタラカンタラ…」

 先輩「…ありがとうございました。」





 ふ、ふう… 乗り越えたか…

 さて、ようやく来たか…? 来ましたか…?

 さっきからニコニコしてますよSB先生。

 これは一体どういうことなんでしょうね?

 あまりの拙さに苦笑しているのですか?

 それともただ微笑ましいと思ってらっしゃるのですか?





〜SB先生(LAST BOSS)VS俺〜

 SB先生「これまで、どんな機能性が出たの?」



 ズバーーーン!!!(゚Д゚;

 な、なんとも実用的な質問でいらっしゃる…!!!

 (ってなんかこの質問ほんとにSB先生だっけか?忘れた。)



 俺「えー、それが… ヒミツなんですが…



 ヒミツってどういうことだよ。(´Д`;

 いや、でも細かいところはヒミツなんだけど…

 テキトーに喋っても支障のないレベルで喋る。

 んで、次の質問…



 SB先生「錯体にしたら、微結晶化がひどくなるんじゃないの?」

 俺「それは低濃度にすることで…」



 あああ… ココでさっきの説明不足が響いてるゥゥ…

 さっきちゃんと説明していれば…

 『今回の実験の部分は通常の膜とことなり非常に濃度が濃い』ってところを伝えてないから…



 SB先生「それでどんなことを求めてるの?」

 俺「スペーサーの役割を持たせるタメです。」



 まぁ他にも理由はあるのだが…



 SB先生「それで、新しい機能性は発現したの?」



 ………。

 SB先生…

 それはあんまりです…

 合成失敗してるって言いませんでしたっけ?

 また俺の傷をほじくり返すんですか?

 いくらSB先生でも…

 そういや言ってねぇな。Σ(゚Д゚;言えよ!!



 俺「合成は失敗しておりますので… まだデータを取ることができません… すみません。」



 ああ… だがしかし、前回のようにSB先生のお怒りを買うこともなく…

 すんなりと終わりましたよ…

 ああ… 良かった…♪

 んで、輪講が終わるとSB先生がみんなにムースやゼリーをゴチソウしてくれました。

 ムースやゼリーっていっても、3個200円とかのじゃなくて、1個350円とかするヤツ。

 コージーコーナーのですよ。

 あーん、SB先生大スキー♪

 抱いてーv (#´▽`#)ノノ (健全なサイトじゃないのか)



 んで、この輪講は毎回『助言』などを紙に書いて提出するんですが…

 自分の手元にくるまえに、先輩のヤツを読んでしまいました。



 「大丈夫そうなトコ質問してみたけど、よかったな。いかんいかん後輩自慢だ…」

 (っていう感じの文章)



 ぱぁぁぁぁぁ…♪(´▽`)



 (ファーストネーム)ーーッ、抱いてーッvvv (#´▽`#)ノノ

 後輩に花を持たせるとは良き先輩だ。








〜余談〜
 …実は、ずっと前から「この人マンガ家デビューしねぇかなぁ…」

 と、見守っていた絵描きさんが、なんと読みきりデビュー。

 ちなみにガンガンでもジャンプでもありませんよ。

 俺の買ってない雑誌にね…

 今後の活躍が楽しみです。

 フフフ… やっぱその実力あったよ…

 普段、絵を見てても「デビューしねぇかなぁ」ってのは無かったんだけど、

 その人だけ特別、どうも「いい漫画書きそうだ」って感じたんですよ。

 コレでマジデビューしたら眼力あるってことですね。




戻る HOME